先生とのおはなし①
オンライン問診票には全てを書いた。
顕微受精希望のこと。
精子バンク利用希望のこと。
選択的シングルであること。
不妊治療自体初めてであること。
そしたら検査の前に先生に呼ばれた。
気さくだった。
気さくに 明け透けに
何も知らない私に
赤裸々に
色々と話してくれた。
曰く、
去年の終わりに「親子法」が成立し、問題がなければおそらくこの3月から施行される予定。
この親子法によって、貰った精子や卵によって妊娠した子供でも"母親"と見做すというもの(認められてなかったんかいw)。
それが成立すればどういう形であれ妊娠出産したら親子関係を認められる一方で、学会側の決まりではいわゆる"夫婦"間での対外受精にしか記載がないので、その辺りに齟齬が生じている。
そこがこなれてくれば将来的に体外受精も出来るようになるのではと思うが、いつごろそういう動きになるかは分からない。
「日本会議」という自民党の後ろにいる旧態然とした団体が"父親"に凄くこだわるので、夫婦である事が絶対という考えが強く、シングルマザーに否定的な意見が大きいため、どう転ぶかはわからない、というか、今は難しいとしか言えない らしい。
法的な解釈で言えば、親子法によって"産んだら母" いうのがやっと去年成立し、親子を証明できたとしても、日本は"戸籍"がある国であり、戸籍に拘る以上、子どもが誰の籍に入るのかに異常に固執してしまうため、結局結論が出ていない。
もしそれが精子提供者になる とでもなったら たまったもんじゃないが そこは明確にはなっていない。
法律や憲法では、精子バンクの利用も選択的シングルも、違法でも合法でもない限りないグレーではあるが、
生まれた子供がどういう扱いを受けるかというのがエアポケットのようになっている。
子供自身にも出自を知る権利があるため、そこで日本は父親がどうしても必要という考えになる。
よって、自民党がいる限りは無理じゃないかというのが先生の考え。
夫婦別姓すらままならない今の自民党である以上、選択的シングルなど、おじいちゃん達がびっくりしちゃうような女性の選択は許せるものではないのだろう…