先生とのおはなし③
一般的なクリニックは面倒回避する。
曰く、
受精卵を7年前に凍結して離婚をし、その後その卵を使って妊娠した子供は自分の子供ではない、と旦那さんが裁判を起こした例があるそう。
その時の判決は結局父親の子として見做すしかない(民法772条)と結論づいたものの、旦那さんの許可なく治療をしたとしてクリニックもまた罪に問われてしまうという問題なんかも起こっているのだそうだ。
言われてみればありそうな話である。
今回みたいに私だけが「精子バンクで大丈夫です、」と言ったとしても、じゃぁ子供の意思はどうなるのか問題は曖昧なまま。 誰かが責任を取らなきゃいけないし、母親だけが責任を取れるような仕組みは日本はまだない。
因って、選択的シングルが大手を振って不妊治療ができるようになるためにはそういう社会の下地ができてからの話になる。
夫婦別姓すらままならない日本では永遠に先の話に感じるが、外資が入ってくれば10年かからないかもしれない、早いかもしれないと言う…。
どういう方向に転ぶかはわからないものの、実際、不妊治療の保険適応について外資が入ってきて色々動き始めてはいるらしい。
ぜひ袖の下でもロビー活動でも めいっぱい頑張っていただきたい話ではあるが、
そんなもん待っていたら、こちらの可能性がゼロになる日の方が早いのは確実…。
そこで名前の挙がったのはやはりクリオス。
クリオスを使って体外受精の治療してくれるクリニックをクリオス側でも探しているらしく、こちらのクリニックもオファーを受けたことはあるらしい。
このクリニックは「法的な根拠が難しいのでお手伝いできない」と返事したが
「うちでやります、」と返事しているクリニックも都内にはあるはず。
なのでクリオスに相談すると先に話を進めてくれるかもしれない。
そういう意味では不可能ではないと思うよ、と光明を見せてくれた。
有難い。
ただ、
私の今の年齢で妊娠できるかは難しいので、やってみなければわからないことに変わりはない、と念押し付き。
はい、わかってはいますが、そこに至るまでの前段階が大変過ぎて忘れかけてましたw。